第49回日本女子ソフトボールリーグ1部決勝トーナメントが、11月26日~27日に明治神宮野球場で開催されました。
第49回日本女子ソフトボールリーグ1部決勝トーナメントの結果
結果は次のようになりました。
トヨタ自動車が実力を発揮して、見事優勝して2年ぶり9度目の優勝を果たしました。昨年はリーグ戦を頭一つ抜け出した感じで終ったものの、決勝トーネメントでは一発勝負の怖さを味わって敗退してしまっていましたが、今年はその悔しさもあったのでしょう、取りこぼすこともなく優勝までたどりつきました。
決勝戦の模様
決勝戦の模様はこちらでご覧になれます。
終ってみればトヨタ自動車の強さが証明された決勝トーナメントだったということでしょうか。
準優勝の太陽誘電は、外国人の補強もない中で大健闘の戦いだったと思います。おめでとうございます!
日本女子ソフトボールの課題が見えた!?
この大会を見て思うことは、これから東京オリンピックに向けての日本の女子のソフトボールの課題がここにあったということです。世界の国々に中でも特にアメリカが一番の強敵になることは間違いないでしょう。それもアメリカの投手力は警戒すべきとこですね。
今大会トヨタ自動車のモニカ・アボット投手は2試合投げて、ともに無失点で終っています。点取りゲームであるソフトボールで、点を取られないということは負ける確率が限りなくゼロに近いということです。ソフトボールの場合タイブレーカーがありますので、0-0で行くともしかすると勝つ可能性が出てくることがありますが。
無得点であってもチャンスがたくさんあっての無得点と、ほぼノーチャンスの無得点があります。この決勝戦を見ているとほぼノーチャンスの無得点になっています。
これが現状の日本対アメリカの縮図だと思ったのは私だけでしょうか?
アメリカにはこのアボット投手以外にも、若くて素晴らしいボールを投げるピッチャーがたくさんいると聞いています。パワーに欠ける日本代表がどうやってこの素晴らしいピッチャーのボールを攻略して、得点して勝つのか。
日本人の特徴である「速さ」「上手さ」をどう生かしていくかじゃないかと思いますが、バットにボールが当らないようではどうにもなりません。これから3年間、どんどん海外へ出て行って、たくさん好投手と対戦して慣れていくしか道はないのかもしれませんね。
日本ソフトボール協会も全面的にバックアップすると表明されていましたので、期待したいと思います。
東京オリンピックに向けて
日本開催で「金メダル」を期待されるということで、その重圧によるプレッシャーはどんどん大きくなっていくはずです。海外遠征で成績が芳しくない、プレ大会でアメリカに完敗などとなれば、外野もうるさくなってくると思います。
けれど一番頑張っているのは、一番苦しんでいるのは現場の監督や選手たちです。私たちはそれを応援しようではないですか。
これで今年の日本女子ソフトボールリーグも終りました。1部2部の入れ替え戦も終って「伊予銀行」が残留になりました。これから来年の戦いに備えての楽しい(苦しい?)トレーニングの季節になります。
けれどここでどれだけ頑張るかで、来年のこの時期に笑うことができるのかが決まると言ってもいいほど大切な時期だと思います。そう思って苦しいでしょうけど、いっぱい走って、重たいウエイト上げてみてください(笑)
日本リーグ1部の上位チームの中には年明けから海外での強化合宿なんていう恵まれた環境のチームもあるでしょう。けれどそれができないからと言って、ソフトボールで勝てないなんてことはありません。
選手層の暑さとか予算額とかどうしようもないことはありますが、時間はみんなに平等に24時間あります。工夫すればなんとかなります。環境に恵まないチームが全てそろったチームに勝つなんて、なんて壮快なことじゃないでしょうか。
1部・2部全チームのみなさんのみならず、女子ソフトボールに関係するすべてのみなさん頑張ってください!
みんなで東京オリンピックの「金メダル」を目指しましょう!