第14回全日本一般男子ソフトボール大会が、平成29年9月9日(土)~11日(月)の3日間長野県伊那市で開催されました。
一般男子とは?
一般男子とは、昔をご存知の方は現在全日本総合と呼ばれている大会が、もともと一般男子という名称の大会で開催されていて、今は革ボールを使用する競技部門の大会は「全日本総合」と名前を変え、「一般男子」はゴムボールを使用する新しい大会になりました。
(公財)日本ソフトボール協会・チーム登録規程で「同一都道府県内に居住または勤務(通学)する15歳以上(当該年度4月1日現在)の男子によって編成されたチーム」と定められています。
ただし、高校でチーム登録を行っている選手は、一般男子でチーム登録(選手登録)を行うことはできません。
また、この「一般男子」も生涯種別であり、生涯種別の試合・大会はゴムボールを使用して行われます。
一般男子の全国大会は、現在「全日本一般男子大会」が開催されており、各都道府県予選を勝ち抜いた48チーム(開催地は2チーム出場)が一堂に会し、例年8月もしくは9月頃に開催されています。
この大会は、2004年に創設された比較的歴史の新しい大会で、それまでゴムボールを使用する生涯種別のカテゴリーが、男子は壮年(40歳以上)からしかなかったこともあり、女子の「レディース」にあたるカテゴリーとして創設されました。
この大会では、2006年の第3回大会~2008年の第5回大会まで木原建設(福井)が3連覇を達成しています。その後は、ソフトボールの日本リーグ、実業団、クラブ、大学等で名を馳せ、「日本代表」にも名を連ねた「名選手」や、高校野球で「甲子園」に出場した経歴を持つ選手等が参戦したりして、想像以上にハイレベルな試合を展開しています。「連覇」を達成するチームは出現しておらず、群雄割拠の「戦国時代」が続いています。
第14回全日本一般男子ソフトボール大会の結果は?
優勝したのは福岡県代表の朝日ジャスティスSBCさんです。準優勝は宮崎県代表のフェニックスさんになりました。同じ九州勢の決勝戦になりましたが、初回にあげた3点を守っての初優勝になりました。両チームのみなさん、おめでとうございます。そしてお疲れ様でした。
惜しくも第3位に終わったのは、愛媛県代表のTRCさんと大阪府代表の茨田南クラブさんです。優勝した朝日ジャスティスSBCさんと準決勝を戦ったTRCさんは、7回を終わって3-3の同点になり、タイブレーカーに突入。しかし両チームとも得点をあげられず抽選で朝日ジャスティスSBCさんが決勝戦に進んでいますので、くじ運さえよければ優勝という目もあったかもしれませんね。
まあ運も実力のうちといいますから、仕方ないですね。
ベスト8に残った他の県は、愛知、岡山、熊本、福島、宮崎ですから西高東低であり、九州勢の実力が高いのが顕著に表れている大会でした。
他の地域、特に東日本の県の奮起を期待したいですね。
勝ち上がり表は次のようになりました。
革ボールとゴムボール
一度は革ボールで試合をしてみたいとあこがれて、一般でソフトボールを始めたのが今からちょうど40年前でした。
そして革ボールが当たり前の時代を20年ほど続けて、今はゴムボールのソフトボールを楽しんでいます。
このように革ボールとゴムボールの2種類のボールが存在するのは日本だけではないでしょうか?
耐久性、経済性、安全性を考えると、良く出来たやり方なのかもしれませんね。革ボールには革ボールの難しさ、ゴムボールにはゴムボールの難しさがあります。
けれど一度革ボールの感触を知った者からすると、指にかかる感触などはゴムボールではなかなか味わえないものであり、物足りなさを感じてしまうこともありますね。
日本ソフトボール協会ではこの一般男子を生涯部門にしていますが、ゴムボールを使用しているからといって競技性が革ボールより劣ることはないと思います。
そこで行われている試合は真剣勝負であり、勝ってうれしい、負けて悔しい以外のなにものでもないでしょう。
また来年この一般男子ソフトボール大会で、素晴らしい戦いが展開されることを祈ります。
大会関係者のみなさん、お疲れ様でした。そしてありがとうございました。