第22回レディースソフトボール大会が、平成29年9月9日(土)から11日(月)の3日間、
埼玉県 鴻巣市・北本市で開催されました。結果はどうだったんでしょうか?
レディース大会とは?
日本ソフトボール協会のホームページには次のように紹介されています。
レディースとは、(公財)日本ソフトボール協会・チーム登録規程で「同一都道府県内に居住または勤務(通学)する15歳以上(当該年度4月1日現在)の女子によって編成されたチーム」と定められています。
ただし、高校でチーム登録を行っている選手は、レディースでチーム登録(選手登録)を行うことはできません。 また、この「レディース」を含め、生涯種別の試合・大会はゴムボールを使用して行われます。
レディースの全国大会は、現在「全日本レディース大会」が開催されていて、各都道府県予選を勝ち抜いた48チーム(開催地は2チーム出場)が一堂に会し、例年9月中旬に開催されています。
この大会は、1981年に創設された「全日本家庭婦人大会」に「ルーツ」があって、「全日本家庭婦人大会」では、当初は「ファストピッチの部」と「スローピッチの部」が開催されていました。
その後、1987年に「ニチイ杯全日本ママさん大会」と改称され、1990年に「全日本ママさん選手権大会」、1992年に「全日本ママさん大会」と改称され、いったんはその歴史に幕を閉じ、1996年に現行の「全日本レディース大会」が立ち上げられました。
レディースは、従前の「家庭婦人」「ママさん」と呼ばれていたカテゴリーを、15歳以上が出場可能な「レディース」と、35歳以上からしか出場できない「エルダー」とに枝分かれさせる形で創設されたカテゴリーです。
この種別では、日本リーグで活躍した選手たちが現役を引退し、OGチームのような形でプレーする姿をよく見かけます。また、そのメンバーのほとんどが「日本リーグ経験者」というようなチームもあります。
ただし、試合結果は、必ずしも「現役時代の実力通り」とはならないところが面白いところです。もちろん、日本リーグ経験者で固めたチームが勝ち上がり、優勝することもありますが、「草の根」でソフトボールを楽しんできたチームが、それを「食ってしまう」大番狂わせが起こったりもします。
また、かつて日本リーグで活躍していた選手たちも、その頃とはまったく違った表情で、心からソフトボールを楽しみ、かつ真面目に、真剣に、ソフトボールに取り組んでいる姿が魅力的なところでもあります。
「全日本レディース大会」の結果を振り返ってみると、ヴィクトリー朝霞(埼玉)が2004年の第9回大会、2005年の第10回大会で唯一、「連覇」を成し遂げていて、そのヴィクトリー朝霞(埼玉)をはじめ、福島橘リファインズ(福島)、オールオオサカ(大阪)、杵島クラブ(佐賀)、パシオンときわ(東京)、NKY福岡(福岡)の6チームが優勝回数2回で並んでいます。
さて平成29年の大会の結果はどうだったんでしょうか?
第22回レディースソフトボール大会の結果は?
埼玉県 鴻巣市・北本市に全国から48チームが参加して開催されたこの大会はの決勝戦は、三重県代表のKEICHO CLUBさんと愛媛県代表のとべスワローさんの対戦となりました。
決勝戦らしい素晴らしい内容のこの試合は7回を終わって0-0の同点で、8回からはルールによってタイブレーカーに入りました。
8回表の攻撃を0点に抑えたKEICHO CLUBさんは、8回裏待望の1点をもぎとってサヨナラ勝ちして、念願の初優勝に輝きました。
KEICHO CLUBさんのみなさん、おめでとうございます。
そして惜しくも準優勝に終わったとべスワローさん、優勝に匹敵する立派な準優勝だと思います。おめでとうございます。来年捲土重来を目指して、頑張ってもらいたいと思います。
第3位には広島県代表のチアーズ東広島さんと、群馬県代表の群馬女子SCさんが入りました。準決勝の2試合も白熱した好ゲームでした。両チームのみなさんも、おめでとうございます。
勝ち上がり表は次のようになりました。
なお、詳しい試合内容については日本ソフトボール協会のホームページをご確認ください。
レディース大会は投高打低か?
準決勝、決勝の3試合で長打は二塁打が1本あるだけでした。どうもレディース大会はピッチャーの力がバッターの力を上回っているようにも感じます。
ゴムボールを使用しているせいでしょうか、女子の日本リーグで見るような豪快な当たりがボンボンでるようなことはなさそうです。
飛んでくるゴロやフライを確実にアウトに出来る、守備力のあるチームが強いもかもしれませんね。
そう考えるとゴムボールって意外に良いボールなのかもしれません。飛ぶバットに飛ぶボールで豪快なソフトボールもいいですが、ピッチャーを中心としてしっかり守って、コツコツ得点を上げるソフトボールもいいじゃないですか。
また来年、素晴らしい試合が展開されることを期待しましょう。