第39回全国中学校男子・女子ソフトボール大会が平成29年8月18日から20日(日)までの3日間、鹿児島県の日置市で開催されました。
女子の部の結果は?
女子の部の決勝戦は、群馬県代表の太田市立藪塚本町中学校対大阪府代表の 岸和田市立岸城中学校の対戦になりました。
結果は岸和田市立岸城中学校が3-0で勝って、見事優勝されました。岸和田市立岸城中学校のみなさん、優勝おめでとうございます。
決勝戦の詳しい内容は日本ソフトボール協会のホームページや、こちらでご確認ください。
https://zenchu-softball2017.com/data/wp-content/uploads/2017/08/20_A1.pdf
トーナメント表は次のようになります。
男子の部の結果は?
男子の部は高知県勢の決勝戦になりました。対戦したのは佐川町立尾川・黒岩中学校(高知)と 仁淀川町立池川・仁淀中学校(高知)になります。
この両チームは地域も近く、県の決勝戦でも対戦していますし、お互いを知り尽くした上での決勝戦になりました。
試合は尾川・黒岩中学校が県の決勝戦で敗れた池川・仁淀中学校に3-1で勝って、日本一になりました。このあたりが試合の面白いところでもあり、難しいところでもありますね。
試合経過等は日本ソフトボール協会のホームページや、大会公式サイトでご確認ください。
https://zenchu-softball2017.com/
https://www.softball.or.jp/game/jh_school_boy/tournament2017/tournament.html
トーナメント表は次のようになりました。
高知県内の動きは?
男子の決勝戦を高知県の2チームでやりたいという声は、大会前からありました。ただそんなに簡単にはいかないのが普通ですし、そうなればいいなという程度の希望だったんです。
準決勝が終わって、翌日の決勝戦が高知県勢の対戦になったことは事前に伝わっていました。高知からも見に行っている方がおられて、フェイスブックなどに経過をアップしていただけるので、情報は随時入ってきていました。便利な時代になりました。
念願であった高知県勢の決勝戦が実現して、高知県のソフトボール関係者はどちらにも勝たせてあげたいという気持ちと、どちらかが負けてしまうという残念な気持ちが入り混じる、非常に複雑な状況を迎えていました。
優勝を伝える新聞記事は?
平成29年8月21日の高知新聞の朝刊には、次のような記事が掲載されていました。
フェイスブックなどのコメントに、「高知はソフトボール王国」だという言葉が多くアップされていました。最近の成績を見ると、[ソフトボール王国」もかげりをみせて久しいですが、この新聞での取り上げられ方は「ソフトボール王国」を彷彿とさせるものがあります。
月曜日の朝刊はスポーツ欄が四面ありました。プロ野球、Jリーグ、そして高校野球とその他の競技もあります。その中でこのボリュームの記事はソフトボールくらいです。
たかがソフトボール、されどソフトボールが高知県なんです。
高校野球の写真は白黒ですが、このソフトボールの記事はカラーです(笑)ここまでやっていただける高知新聞社さんには、感謝の言葉しかありません。
そして記事はこれだけではなかったんです。
両校の決勝戦になった時点で、この記事を載せようと企画されたものだとは思いますが、ご父兄や地域の協力によってこの2チームが強くなっていったことを伝えています。
高知県のソフトボールは、このようなお山の子供たちが支えていたんです。
この記事の最後に「3年生が抜けると、両チームとも部員が9人そろわず、ゲームはできない。」とあります。来年4月に新入生が何人入部してくるかにもよりますが、来年はまた新たな合同チームが結成されて、試合に出ることになるでしょう。
今後は2校では足りずに、3校や4校で合同チームというようなことも出てくると思います。これまで高知県のソフトボール界に、多くの優秀な人材を提供してきた郡部の小規模校の少子化がどんどん進んでいます。
高知県のソフトボールの火を灯し続けるためにも、今から今後どうしていくのかを考えていかなくてはいけません。
それにしても高知県にとっては、とても嬉しいニュースになりました。
尾川・黒岩中学校のみなさん、おめでとうございます。諦めず続けていたことが、最後の最後に一番大きなご褒美につながりました。これからも頑張って、ソフトボールを続けてくださいね。
残念ながら準優勝に終わった池川・仁淀中学校のみなさん、お疲れさまでした。立派な戦いでした。県と四国での優勝、そして最後全国で勝って優秀の美を飾りたかったところでしたが、そうはいかなかったですね。ただあなたたちには、まだ次のステージがあります。高校に行って、今度は高校で「日本一」を目指してください。
この両チームが一緒になって頑張れば、しばらく遠ざかっている高校日本一の座も夢ではないはずです。地域の方だけではなくて、高知県民全員が期待しています。がんばって下さい!