ウインドミル・ジャンピングへの挑戦【山崎浩誌】動画公開ーブラッシング編
さて、これまで3回は私の今のフォームとかつてのフォームを見ていただきました。参考になったところはあったでしょうか?
今回は私の投げ方を見て、弘瀬拓生先生がブラッシングの仕方を指導するという形の動画になっています。これは非常に参考になる動画になりますので、しっかり見てやってみてください。
ただ身体への負担は、相当なものになりますので注意は必要です。しっかり走って、筋力トレーニングもやって、体幹と腕の筋力をつける必要があります。
私はこの動画を撮影する2か月ほど前から、ほとんどピッチングというものをやっていませんでした。ましてこのようなハードな撮影になると想定していませんでしたので、非常に簡単に弘瀬さんと打ち合わせをして、練習のない日の午後に撮影してねとお願いしました。
現在のトレーニング状況
私の現在のトレーニングや練習状況はというと、日曜日の午後は基本練習があります。雨になると中止になりますし、仕事等が入ると当然そちらが優先されますので、ボールを握るのは月1回とかになることもあります。
普段は仕事が終わってから週2回ランニングに行って、途中でシャドーピッチングをして、帰宅後筋力トレーニングと弘瀬拓生先生考案のチューブトレーニングを行います。
これが全てになります。若い頃はほぼ毎日走っていましたが、さすがに最近は週2回以上やると心と身体がついてこなくなるので、やらないことに決めています。意外に夜仕事が残っていることもあって、これ以上増やすことはないと思います。
それでもこれまで続けてきたおかげで57歳にしては体形も崩れていない方だと思いますし、筋力もある方だと思います。
右足の筋肉が2本切れて、両膝はもう正座は出来なくなっています。腰と首はヘルニアの既往がありますが、手術や入院することなくここまでやってきました。
元トヨタ自動車の田中誠一先輩や、熊本の同級生の深見隆吉さん(トヨタ自動車→闘犬センター)は膝を手術しています。
無事これ名馬という言葉があったような気がしますが、よくここまでやってきたとも思います。先日の土佐土建の忘年会(この撮影の夜あったんですが、途中で足はつるし、あちこち痛いはで大変でした。)で、後輩が
「山﨑さんのブログ読んでいたら、あの年でこじゃんと(すごく)前向きなんで怖いです。」
と言われてしまいました。そんな風に感じているんだと思いましたが、読んでくれているんだと嬉しくもありました。
私のような凡人が他人に勝とうと思えば、一定以上の努力をしないとダメだと思っています。若い頃も闘犬センターの中ではよく練習をしました。それであの強者どもの中で自分の居場所を作ってきたとも思っています。
特にこれといった能力を持っていなくても、コツコツ努力することで私くらいにはなることはできます。残念ながら西村信紀投手のようになるには、それだけでは到達できないものもありますけど、みんなが西村信紀では世の中面白くないので、それはそれで受け入れるしかないですね。
原因を分析してみました
55歳からジャンピングを始めて2シーズンが終わりましたが、いまだこのいうな仕上がりです。原因はいくつかあります。
⑴弘瀬拓生先生は動画の中で、私が器用だと言われていますがそれは違うと思っています。生き方を含めて非常に不器用だと自覚しているので、弘瀬拓生先生が何をどう見て器用と言っているのか、一度きちんと聞いてみたいと思っています。
⑵フォームを身に付けるためにはある程度の練習量が必要になります。投げ込むことも重要な要素ですね。月に1回50球,60球投げただけでは決して見に付くようなものではありません。しかし練習は週に1回しかないのです。天候と仕事の都合がついて毎週投げられたとしても、今週すごく感覚が良くていいボールが行っていたとしても、次の週はボロボロってことも何度もありました。
⑶頑固だから!(笑)。杉本さん(元闘犬センター監督)や弘瀬拓生先生がアドバイスをしてくれます。最近は歳を取ったので少し聞く耳はあります。しかし簡単にはそのアドバイスを受け入れることはありません。結局自分の思ったことしかやろうとはしないんです。
器用な選手は新しい技術を簡単にやってしまいます。不器用な選手は長い時間をかけて繰り返し、繰り返しやってなんとか身に付けることができるのかもしれません。
そうやって身に付けると忘れないとか言いますが、なかなか見に付かないことで諦めてしまうこの方が多いのかもしれませんね。
私の場合言っても聞かないというイメージを若いときから作っていますので、杉本さんもちょこちょこアドバイスしてはくれていますが、素直に聞き入れるとは思っていないと思います(笑)
ただもう若くないので、自分の世界だけでやっていても時間がありません。ということで動画を撮影して他者からどういう風に見えているのかを確認してみようと思いました。
結果は「ガッカリ!」でした(笑)
威圧感もなければ、タイミングもずれない。そしてコントロールが悪くなるというのでは、ジャンピングをやる意味がありません。
やめようかなと思ったのを思いとどまらせてくれたのが、今回公開する「ブラッシング」の指導でした。実はこの方法は以前の練習中に一度弘瀬さんから言われてやったことがあったんですが、私が必要なしとして続けていなかったものです。
言われていることがイメージできなかったんですね。今回映像で見せていただいて、やっと言われていることがきちんとイメージできました。さすが弘瀬拓生先生です!
ブラッシングとは
それではブラッシングの指導の様子をご覧ください。
どうでしたでしょうか?非常に分かりやすいと思います。なぜインステップするのか、腕はどう回せばいいのかを適切に解説してくれています。
腕がこう回ったら、ここに抜けて行きますよという解説通りにボールが抜けて行っているのが分ったでしょうか。私も初めて「腕を胸の前で一回転させる」というイメージが体感できました。これを意識して腕が回せるようになると、少し違った体の使い方になるような感覚があります。
ただこれを確認できるのが、来年の1月の後半か、2月になるのが残念ですね。
さて、次回が私のウインドミル・ジャンピングへの挑戦の最終回になります。これまでのフォームにブラッシングの指導を受けた私が、インステップに挑戦しています。
お楽しみに!