ウインドミル・ジャンピングへの挑戦【山崎浩誌】動画公開ーかつてのフォーム編
動画公開も3回目になりました。今回はジャンピング(スキップですが)に挑戦している私の昔のフォーム(弘瀬拓生先生はかつてのフォームと表現されています)をご紹介したいと思います。
このフォームが基本になって、これが抜けきらないために今のフォームになっていることを見ていただきたいと思います。
記事の頭のアイキャッチ画像に私の昔の写真を使っています。これが闘犬センター時代のフォームになります。動画と比べると若いこともあって、重心が下がって躍動感もこの頃の方があると思います。
私は高校からピッチャーを始めたことはお話ししました。この頃は全く跳んでいませんでした。そんな投げ方を知らなかったと言った方がいいかもしれません。
昔も少し跳んでいました
闘犬センターに入り、全国大会に行くようになり多くのピッチャーを見る機会が増えるにしたがって、跳んでいるピッチャーの多いことに気が付きました。それも好投手とよばれるピッチャーはほとんど跳んで投げていました。
跳ぶと言っても今のようにツーステップやジャンピングのような感じではなくて、軸足は地面から離れてはいけないというルール(?)のようなものがありました。
私もそれをやってみようとしましたが、私には股関節が硬いという欠陥がありましたので、どうしても跳ぼうとすると最初少し地面から軸足が浮いてしまうようになってしまっていました。
プレートの前は自然と掘れてしまいますので、それでごまかしながら跳んで投げていたというのがその頃の私のフォームです。これは最後まで解消されませんでしたね。
私の他にも実際には地面を離れているピッチャーもいましたが、あまりにも極端出ない場合見逃されていたというのが実情ではなかったと思います。
西村信紀投手も写真で見てみると両足が地面から浮いている瞬間がありました。優勝を伝える記事を書こうとした高知新聞の記者さんから電話をいただいたことがあります。
「西村の写真を使おうと思うがやけど、両足が地面から浮いちゅうがやけんどかまんろうか?」
(※浮いているんだけど大丈夫かな?)
結局その写真は誌面には載りませんでした(笑)
バッティングピッチャーを長くやっていると
余談はこれまでにして、私のフォームに戻ります。見ていただく動画の跳ばないバージョンは、私が長くバッティングピッチャーをやっていた頃に一番近いものになると思います。
試合前に出来るだけ早く、そして多くのボールを投げるために余計なものをどんどん排除したらこうなったという感じでしょうか。
闘犬センターの連中は打つことが大好きでした。それも気持ちよく遠くに飛ばす。このためにはコントロールよく、腕を回すスピードとボールのスピード感を合わせる。出来るだけボールをバッターに見せるなどをする必要があります。
このバッティングピッチャーを長くやってきたことが、今回の動画撮影にも影響しました。見に付いたテンポみたいなものがあるようで、早いテンポでどんどん投げてしまいました。もっと簡単に、そして短い時間で終了すると勝手に思っていたのが間違いでした。
約2時間弱投げ続けましたので、相当な数を投げましたし、これは大変なことになったと気が付くまでいつものテンポで投げ続けていました。
杉本さん(元闘犬センター監督)や弘瀬さんに
「跳ばん方がええがやない。」
と言われ続け、自分でもその方がコントロールも間違うことが少ないし、安定感があることは自覚しながらもジャンピングに執着しているのには、このバッターに打たすために作り上げたこのフォームでは、バッターには見やすいし、タイミングが取りやすいという感覚が私の中にあるからなんです。
練習試合なんかで投げている時も、いいボールが行ったなと思っても意外に簡単にバッターにとらえられるということがあります。そうするとこのフォームではバッターを抑えることができないのではないだろうかという疑問が芽生えてくるわけですね。
であるならルールが変わって「跳んでいい」となったわけですから、跳んでみようとなったというわけです。
こっちの方がバッターにとってタイミングが取りにくいであろうと想像してやっていたわけですが、今回動画を撮影して、自分の目でバッター側から見てみると、それは想像とはまったく違っていました。
こんな感じであれば「跳ばないほうがまし!」です。実際にバッターボックスで私のボールを見て、打っている杉本さんや弘瀬さんの言うことが正しいと思いました。
私が指導する立場であっても同じことを言うと思います(笑)やっているつもり、出来ているつもりがいかに出来ないかを痛感させられた動画になりました。
跳ぶことでタイミングがとりにくくなることは間違いないと思いますが、それによって失うものがあるようなら考えないといけません。さらに今回動画で分ったように思ったほど、いや全くタイミングが取りにくくなっていないとなれば、さあどうするかですよね。
やめるのか、続けるのか、厳しい選択をこのオフにしないといけないかもしれません(笑)
跳ばないフォームです
前置きが長くなりました。それでは3回目の動画をご覧ください。
どうでしょうか。楽に投げているでしょう。そして跳んで投げているのとそんなに変わらないですよね(笑)本人は相当に違っていると感じて投げているんですけどね。
次回はこのジャンピング(スキップ)とかつてのフォームを受けて、弘瀬拓生先生の「ブラッシング」の指導が始まります。これは予定外だったんですが、ここからがきつかったんです。では次回をお楽しみに!