第26回全日本実年大会が平成29年9月23日(土)から9月25日(月)までの3日間、滋賀県東近江市で開催されました。
その結果をこのブログとしては画期的に「緊急速報」としてお知らせします。
全日本実年ソフトボール大会とは?
実年とは、(公財)日本ソフトボール協会・チーム登録規程で「同一都道府県内に居住または勤務する50歳以上(当該年度4月1日現在)の男子によって編成されたチーム」と定められています。
この「実年」も生涯種別であり、生涯種別の試合・大会はゴムボールを使用して行われます。
実年の全国大会は、現在「全日本実年大会」が開催されており、各都道府県予選を勝ち抜いた48チーム(開催地は2チーム出場)が一堂に会し、例年9月中旬~下旬に開催されています。
参加チームの関係もあって、今年の大会には地元滋賀県から4チームが参加していました。
この大会は、1992年に創設された大会で、今年で26回目の開催となります。
大会結果をみると、1999年の第8回大会~2000年の第9回大会で、三菱重工名古屋実年(愛知)が大会初の「連覇」を達成しています。その後は、加ト吉クラブ実年(香川)が2003年の第12回大会~2004年の第13回大会、吉勝重建実年(福井)が2010年の第19回大会~2011年の第20回大会で、三友クラブ(熊本)が2013年の第22回大会~2014年の第23回大会で同じく「連覇」を成し遂げていますが、3連覇を成し遂げたチームは未だ出現していません。
若い時は経験を積んで精神的にも技術的にもどんどん上手くなって行くのですが、50歳を超えるとどんどん体は動かなくなって行き、出来ないことが増えて行きますので、何年も実力を維持して連覇するのは難しくなりますね。
また、2013年の第22回大会で優勝した三友クラブ(熊本)の「エース」安武雄二は、同年の「第27回全日本シニア大会」(59歳以上のカテゴリー)にK・Sクラブ(熊本)の「エース」として出場し、実年・シニアの両大会を制覇するという「偉業」も成し遂げています。
今年の大会にも先日のシニアで活躍された選手が多く参加されています。中でもシニア大会で3位(準決勝以降をチームが棄権したため)に導いた「土佐土建シニア」の弘瀬拓生投手が大活躍されました。
第26回全日本実年ソフトボール大会の結果は?
第26回全日本実年ソフトボール大会の優勝は、何と創部1年目の福岡県代表「福岡とびうめ倶楽部」さんになりました。
とても元気のあるチームワークの良いチームで、初出場、初優勝という素晴らしい結果になりました。
おめでとうございます!
準優勝は高知県代表の「土佐土建実年」で、一昨年の高知大会に続いて準優勝に終わってしまいました。立派な成績には違いありませんが、優勝出来ないのには何か足らないものがあるんだと思います。
主力の高年齢化も進んで、今回の決勝戦にはシニアの杉本さん、弘瀬さん、もうすぐ58歳の山崎と3名がスターティングメンバーとして名を連ねています。
このままでは「実年」では、一度も「日本一」になることなく終わることも現実味が増して来ました。20代からずっと「日本一」であり続けた身としては寂しい気もしますが、それはちょっと欲張りな話なのかもしれませんね。
第3位は熊本県代表の「ドゥプロジェクト」さんと、地元滋賀県代表の「淡海ALWAYS」さんでした。
「ドゥプロジェクト」さんは元三友クラブさんで、オーナーの交代によってチーム名が変わったもので、エースの安武投手はおられませんでしたが、しぶいとい良いチームのままで参戦されていました。
土佐土建は壮年の時代から何度もこのチームと対戦して苦杯をなめさせられてきましたので、気持ち的にはこの試合が事実上の決勝戦くらいに思って試合に臨んでいました。
試合はいつものように緊張感のある良い試合になりました。
土佐土建弘瀬、ドゥプロジェクト後藤、両投手の見事な投げ合いとなりましたが、元エース安武投手との対戦を多く経験してきた杉本さんと山崎の連打で先制した土佐土建が、6回裏にダメ押しとも言える4番松本のホームランで得点して、2-0で決勝戦に進みました。
もう一つの準決勝は福岡とびうめ倶楽部と淡海ALWAYSの対戦でした。
実は私たち土佐土建は(特に昔からやっている連中ですが)、当日まで相手チームがどこなのかを知らないことが多いです。まあ自分たちのやることだけやればいいと思っているのもありますし、知ったところで何にも変わらないと思っているからだと思います(笑)
試合会場も対戦相手も、会場に着いて初めて確認するというのがいつものルーティンですね。
ということで、福岡とびうめ倶楽部の情報はまったくありません。まして今年創部ということですから、対戦したことも出合ったこともない訳ですから、知っていることは何もありません。
「聞いたことない!」これが少々相手をなめていたことになってしまっていたようですね(笑)
一方淡海ALWAYSは、昔滋賀県の教員で活躍されていて全国大会でも対戦したことのある西村さんが監督、太田さんがピッチャーをされていました。
西村さんとはアジア遠征でご一緒したことがありましたので、準決勝終了後にご挨拶に行かせていただきました。もう30年振りの再会でしたが、お互い面影は残っていて昔話をしながら近況を確認させていただきました。
太田さんも弘瀬さんと同様シニア大会からの連投で、頑張っておられました残念ながら準決勝敗退となってしまって、決勝戦での対戦はおあずけとなってしまいました。
土佐土建対淡海ALWAYSの対戦が実現していたら、お互いの監督が「ニシムラタカシ」という珍しい対戦になっていたのに、それが残念でなりませんでした。
さて余談が長くなりましたが、決勝戦の様子をお伝えしなくてはいけませんね。
見たことも聞いたこともない、まして違うゾーンのチームですのでどんなチームかも知りません。ドゥプロジェクトに勝って
「優勝出来るかもしれん!」
「もうこれで優勝や!」
と思っていたメンバーがいたかもしれません。
相手チームとの試合前の会話なども、やっぱり上から目線的な発言が多かったように思います。これがまずかったですし、これが相手の作戦だったのかもしれません(笑)1回を無難に立ち上がった弘瀬投手ですが、実はシニアから連投してきた体に異変が起こっていました。
左膝がずれたような感覚があったようで、試合前に急遽テーピングで固定したようですが、60歳を超えた体は限界を迎えていたようです。
クリーンヒットじゃないんですがフラフラっと上がった当たりが野手の間に落ちるようになり、足もからめられて4点を先制されてしまいました。
「弘瀬こけたら、みなこけた!」
一生懸命「勝って日本一になってやる!」と挑んで来るチームと、「勝てるかもしれん」と思ってしまったチームの差が出てしまいました。
反撃は試みるものの続かず、結局0点もまま。点取りゲームで「0点」では、絶対勝つことはありません。
耐えてきたディフェンスもキャッチャーのパスボールで3点目を献上して、万事休すでした。いくら実年とは言え、ミスして勝てるほど決勝戦は甘くありません。
一つだけ言い訳を許していただけるのなら、土佐土建の正キャッチャーは仕事の都合で準々決勝で高知に帰ってしまっていて、この日の準決勝、決勝は普段ショートを守っている選手がキャッチャーをやっていました。
準決勝は無難にこなしていましたが、大事な決勝戦でやらかしてしまいました。普段フリーバッティングの時にたまに座るくらいなので、良くここまで頑張ったとほめてあげたいくらいです。
やはり戦力、気持ち、若さ、すべてが揃った福岡とびうめ倶楽部さんが優勝にふさわしいチームでした。
本当におめでとうございます。
勝ち上がり表は次のようになりました。
試合の様子は、日本ソフトボール協会のホームページでご確認下さい。
https://www.softball.or.jp/life/actual/tournament2017/tournament.html
土佐土建の大会期間中の様子などは、後日詳しく「管理人のようだい」でご紹介しますね。
何と今回の大会宿泊した3日間全部焼肉という大盤振る舞いでした。土佐土建に入ってかれこれ16年になり、あちこちの大会に参加もしてきましたが、こんなことは初めてのことでした。
しばらくお肉はいりません(笑)
今日1日だけ高知に居て、明日から土曜日まで出張になります。実は雨にでもなって順延になったらどうしようと思っていました(笑)
「実年大会遠征記」のアップは週明けになりますので、少々お待ちください。