1998日本男子ソフトボールリーグ高知大会の続きです。
1998年7月13日春野運動公園で開催された日本男子ソフトボールリーグ「闘犬センター対トヨタ自動車」の試合の続きの動画になります。
見直してみるとこの試合、現トヨタ自動車男子ソフトボール部監督兼選手の江口真史君がセカンドを守っているという珍しい試合になっています。ファースト岡本、サード江口はほぼほぼ固定されていたというイメージでしたが、仕事の都合や故障、突然の退部などとう少ない選手層で戦っていた闘犬センターでしたから、この試合はショートに笹岡選手が入っていますし、時には北岡がショートに入っていたり、本来は外野手の梅下選手がショートを守っていたこともあります。
この試合のトヨタ自動車の最終回の攻撃の時に、珍しく西村投手が打ち込まれる様子が映っています。また特徴的なのはボールとバットが当る音が今とは全く違うことにお気づきなになられたでしょうか?
気がつかなかった方は聞いてみてください。高い「キーン」というような金属音が聞こえてくると思います。ミズノのテックファイアー(グラスファイバー素材だと思います。)が出現するまでは、このような音が常に聞こえていました。
さらに最終回に主審の判定に大きな声をあげて、さらにマスクを叩きつけて抗議しているキャッチャーの姿が映っていますね。思い出しました。この試合ずっと微妙なコースをボールと言い続けられてイライラしていたキャッチャーが、この場面(ピンチ)でついに切れてしまった場面でした。
これにはその後がありました。この主審をされていた審判員は高知の方で、私たちも昔から大変お世話になった方です。審判技術もしっかりされている方でしたし、判定にもぶれがなくてやりやすい審判でした。そしてとても温厚な人格者です。
その方が試合後寄ってきて、「なんだあの態度は!」とキャッチャーに詰め寄ったんです。自分の判定に自信をもたれている方には、あの態度は許せなかったんでしょうね。キャッチャーはキャッチャーで不満があってのあの態度ですから、双方引き下がることがなくて険悪なムードになりました。
そこで審判員と昔からの顔なじみであった私が間入って、その場を収めることになりました。私だって時にはそんな役回りをすることもあります(笑)いつも先頭切って行っていたわけではありませんからね。ましてこの時はすでにユニフォームを脱いでいた後でしたし。
審判員には「すみません、こっちでしっかり言い聞かせておきますので。」キャッチャーには「審判も人間。キャッチャーのお前が審判の判定にあんな態度をとったら、ストライクもボールになる。」と言ってその場を収めました。
そのキャッチャーとは昨年まで戸田中央総合病院女子ソフトボール部の監督をしていた山崎康稔さんです。その後このような経験を生かして人間的にも大きく成長し、日本リーグ女子の監督をされるようになりました。素晴らしいことです。
実はこの動画を見ていて、この場面で大笑いをしてしまいました。「この試合やったか!」それくらい印象深いゲームでしたが、すっかり忘れていました。そしてこれ公開してもいいかな?と迷いましたが、やっぱり公開しようって思いました。
みなさんはこんな態度をとってはいけませんよ。ルールブックにもしっかり書かれています。
あと、バッターボックスのところに日付と時間表示があって、大変見づらいことをお詫びします。
それではどうぞご覧ください。