コロナが流行しだしてから外部との接触を避けるようになり、試合どころか全体練習にも不参加となりました。そしてコロナが落ち着いて来たからとチームは県外の大会に参加するようになっていましたが、私は頑なに県外へは出ないと不参加を続けてきていました。
今はコロナとインフルエンザが同時流行するという、これまでの常識とは違った状況になっていますが、土佐土建はこの大会にある目標を設定していて、そのために「お前も来い!」と複数の先輩に言われましたので、行きも帰りも別行動、ホテルも別という条件で参加を決定しました。
長崎は遠い!
四国と九州は隣ではありますが、行くとなるとなかなか遠いところになります。過去に何度も試合に行ってことがありますが、鹿児島などになると約10時間くらい時間がかかります。
今回の長崎は高知からだと700キロを超える距離になり、この距離だと東京の近くまで行ける距離になります。これを一人で運転して往復してきましたが、なかなかの重労働になってしまいました。
長崎県に行くのは中学2年生の時以来なので約50年振り、途中高速で通過した武雄は高2で行った佐賀国体以来なので47年振りと、もう記憶も薄れて来てしまっています。約半世紀ぶりなので時間があれば観光もと行きたいところですが、人との接触を極力避けるために単独行動をしているので、外に出たのは夕食(2回とも長崎ちゃんぽんを食べました。)と朝食を購入するためにコンビニに行っただけで、試合会場以外はホテルの部屋の中で過ごしていました。
エキサイトしてしまった
試合は決勝戦まで4試合の予定でした。2日間で4試合、それも毎日連戦だったので、点差がつけば私が投げて弘瀬先生を休ませてあげたいなと思っていましたが、結局は4試合全部弘瀬先生が完投してしみました。「すごい!」の一言です。まあ試合後は身体が大変なことになってしまっているでしょうね。ゆっくり休んでください。
そんな中2試合目のKSクラブさんとの試合が天王山の闘いでした。過去に何度も全国大会や西日本大会で試合をして、勝ったり負けたり、いつもきわどい試合になる相手です。前年度優勝チームとして参加してますし、優勝するためには越えなければいけない大きな壁とも言えました。
その大切な試合中に私がしでかしたことで、ちょっとしたトラブル(?)が発生しました。何が起こったのかというとKSクラブさんのバッターがピッチャーゴロを打って、1塁に走らずベント方向に帰ってしまったんです。私はこのプレーが昔から大っ嫌いで、そんな時はボールを受け取ってもベースを踏むことは絶対ありません。
いわゆる試合に参加する権利を放棄したのだからアウトだと思っていましたし、過去日本リーグや全国大会で、何度もこのようなことがありましたがアウトになっていました。正確には審判も困っていたんだろうとは思いますし、ベース踏めよ!と思っていたんだろうと思います。
どう考えてもアウトになる打球なので全力疾走しろとまでは言いませんが、せめて1塁には走らないといけないとと思いまんか?実際送球ミスをするかもしれないし、ファーストがキャッチミスをするかもしれません。土佐土建のA吉投手なんか、どこに投げるか分かりませんし、何度も完全なアウトをセーフにしています。全日本にも入っていた千葉県の〇野投手も、ファーストに上から投げるのは苦手で、思いっきり地面にボールを投げつけてセーフにしたことを目の前で見たこともあります。
下からばかり投げているソフトボールのピッチャーって、上から投げると別人みたいになる人多いんですよね。だから諦めたらダメなんですって!とりあえず1塁までは走りましょうよ。
子どもたちに指導する時に「走るだけ無駄なので、諦めてベンチに帰れ。」なんて言いませんよね。まあ私はこのプレーを見ると、ベースなんか踏まないぞ!って決めているんです。そしてそれはルール上も「権利放棄」と書かれていると思い込んでいましたが、どうもそうではないみたいです。
試合中に自チームの中の審判資格を持っているメンバーから「ベンチに入ったらアウト」と言われました。初耳でした。ライン上でも1歩でも後ずさりしたらアウトなのに、スリーフットラインも大きく逸脱してベンチの方に行っていてもベンチに入らなければルール上はアウトではないようです。
帰ってきてからルールブックを読んでみました。またこれが分かりにくい!ルール8走塁にこう書かれてあります。
8-2項 打者走者がアウトになる場合
4.フェアボールを打ったり、四球や第3ストライクの落球により打者走者になったが、一塁に向かわないで味方のベンチに入ったとき
どうもこれが適用されるとアウトになるようです。素人の私が見逃しているかもしれませんが、どうもルール上に「権利放棄」なんて記述は見つけられませんし、ベンチに入らないとアウトにはならないようです。
今回の場合相手チームのベンチが三塁側だったら、このようなことは起こっていないと思いますが、ベンチにいたメンバーがこのルールを理解していて、私がベースを踏んでいないので走れと指示していたならそれは違った意味ですごいチームだと思います。
結局私の個人的な好き嫌いでチームには迷惑をかけてしまいました。弘瀬先生にも一人多くなげさせてしまいましたので、その場でも試合後もしっかり謝らせていただきました。
「ベースを踏め!」と言われましたが、そうなるとへそ曲がりの性格が丸だしになるので、意地でもベースは踏まない、あえてタッチをしに行くようになります。困ったもんです。
これで一つお利口さんになりましたので、今後同じような場面になった場合打者走者がベンチに入るまでそこで見ていて、審判にベンチに入ったのでアウトですよね?と確認するようにします。自分でもベース踏んだ方が早いし、確実だと分かっているんです。でも走らないことが許せないんです(笑)
このプレーを境に土佐土建に気合が入ったことは確かです。その日の夕食の場では「うちはあれくらい怒ってやったほうがええがじゃない!?」って言っていたそうです。最近みんな年を取って優しくなり過ぎましたかね?
優勝出来ました
この大会に我々メンバーはある目標を掲げて参加していました。詳しくは言えませんがどうしてもオーナーを胴上げしたいという目標でした。胴上げするってことは優勝するしかありませんので、負けたらいけない大会だったんです。
組み合わせを見てみると2回戦のKSクラブさんが最大の壁で、そして決勝には宿敵同じ高知県の朝倉体育会が来るんだろうなと思っていました。そしてその通りの展開になりました。
2日間で4試合あるので、点差があれば私が投げて弘瀬先生を休ませようと思っていましたが、弘瀬先生が頑張って投げ切ったので、私の出番はありませんでした。負けてはいけない大会でしたので、私が投げなくて良かったと正直思っています。
打つ方はここは大切って場面では仕事は出来たと思っています。ヒットは3本、フォアボール2、犠牲バント1、三振1、凡打多数でしたが、最近スライディングなんかしたことないのに、3回もスライディングして膝を擦りむいてしまいました(笑)一生懸命やりました。
守備は酷いもんです。特にスローイングの大きなミスが2つあって、これをアウトしておけばもっと楽な試合展開になっていました。すみません、ご迷惑をおかけしました。
決勝戦の試合終了時に整列した時に「すみませんでした。」とメンバーに謝っているところが映っています。謝ってすむなら警察はいらん、もっと練習しなさい!です。
初日の2試合はビデオカメラは設置していたものの、録画開始ボタンを押し忘れてしまっていて動画がありませんし、どうも最初から何か平常心ではなかったのかもしれません。
なので試合の様子はどうせ弘瀬先生が何本もアップすると思いますので、そちらで見ていただくようにして、私の動画はちょっとだけ打っているところともめた場面、そして優勝して胴上げしているところだけを見ていただくようにしました。それではどうぞ。