先月痛めた腰の痛みがなかなか良くなりません。このところ試合(全国大会の予選が始まりました。)なので、投げる機会もあまりないので、その間に痛みは無くなるだろうと思っていましたが、腰を強く捻る時に痛みが出るので、痛めた個所が良くないようです。さてさて困りました。
痛くないように投げてみる。
強く腰を捻らなければ痛みは出ません。ということで恐る恐る投げ始めます。飛ばずに投げるのであれば痛みは出ないようです。ということでこと①左手を上げること②胸を張ること③リリースの瞬間にだけ力を入れることを意識して投げてみます。効果としては球持ちが良くなります。感覚で言うとボールを長く持てる感じがあって、ボールを前で離すことが出来る感じになります。
しっかりボールが押せているので、そんなに力感はなくてもボールは行きますし、初速と終速に差がないせいかバッターボックスでは速く感じるようです。(弘瀬拓生先生談)
後ろで見ていた弘瀬拓生先生が「これがええがやない。」「飛ぶなや!」と囁いています(笑)そうなんです、これでなら狙ったところに投げられます。しかしこれでは私が求めているものが手に入らないんです。投げている私に満足感、達成感、充実感みたいなものがない(笑)
そんな自己満足を得るために弘瀬拓生先生の言葉を無視して、「腰痛くないんで、ちょっと飛んでみようか。」とやり始めます。
タメ(間)を作る
いろいろ投げ方もやってみました。そのうちに何が何だか分からなくなっていたようです。形だけを追ってしまって、何が目的だったのかを見失ってしまっていた感じでしょうか。そうなんです、私は速いボールが投げられるようになりたいと思ってジャンピング、ツーステップに挑戦し始めたんでした。
腰が痛くて投げられなくなって、自分の動画を見直していたら気が付きました。セットしてから投げ終わるまでの間、ずっと同じスピード感で動いてしまっています。楽に投げてしまっているんですね。
やはり加速する、力強さを出すためには、どこかで動きを止めてタメ(間)を作る必要があります。そのタメたエネルギーを一気に解放させることでボールに力とスピードが加わるので、今のままではこれ以上のスピードアップは望めないでしょう。
弘瀬拓生先生の薦めるテイクバック投法であれば、大きく手を後ろに引いたときにタメ(間)が作れますし、ジャンピング・ツーステップ投法であれば飛び上った時にボールを持った手を止めることでタメ(間)が作れるような気がします。
静から動へ
バッター目線で言うと、どんだけ速いボールでもピッチャーのフォーム(腕の振り)とボールのスピード感が同じであればタイミングは取れます。一番タイミングが取りずらいのは、ゆっくりした(力感のない)フォームから速いボールが投げられた時ですが、これはなかなか物理的にも難しい技術になります。腕は速く振ったほうが速いボールが投げられる訳ですから。
なので入りはゆっくりで、そこからどんどん加速していくフォームが目指すフォームになります。一番力が入って速いのがリリースの瞬間になるとベストですね。これが力んでしまうと、振り上げ動作や振り下ろし動作の始まりに力を使ってしまって、その後に力が抜けてしまったりスピードが落ちてしまうことになります。これではバッターは打ち取れません。
静から動へ、この動きのメリハリを手にいれないと、自分の思っているボールはなげられそうにありません。腰の痛いこの時期に、もい一度一からフォームの見直しをしてみたいと思います。
バッターに打たれないピッチャーになる
いつもこのブログで屁理屈ばかりを並べていますが、結局理屈なんかどうでもよくて、結局はバッターを抑えられるピッチャーが良いピッチャーだと言うことです。なので今のところ私は良いピッチャーを目指しているのではなくて、自己満足を得るために投げている大バカ者になっているわけです。土佐土建の総監督さんは、そんな私の心の中を見透かしてして、なかなか試合で投げさそうとはしません(笑)
私が投げない方が勝てる可能性が高くなりますし、自分のボールに自信もないので逃げている私もいます。弘瀬拓生先生が元気なら、弘瀬拓生先生が投げていればシニアではそう簡単に負けることはありませんからね(笑)
しかし3日間で6試合ともなるとさすがの鉄人弘瀬も大変なので、少し楽をさせてあげたいと思う気持ちもあります。そのためにはもう少し精度を上げないと怖くて使えないという状況を脱することは出来ないと思います。どこまでスピードを追い求め、どこで妥協をして精度とコントロールの兼ね合いに進むのかを判断する時期が来ることも分っています。
これを判断するためにはやはり試合で投げてみて、打たれて、抑えてを繰り返すしかありませんね。練習でいくら良いボールが投げられても、試合で同じボールが投げられないとダメですし、良いボールでも打たれてしまえばそれは通用しないということですから、考え方を変えないといけないと思います。
次回は西村さんのコメントを中心にお届します。
2019年6月16日(日)の弘瀬拓生先生とのやり取りを含めて、その夜西村信紀さんにメールして質問してみました。次回のブログではこのやり取りを中心に、弘瀬拓生先生流と西村信紀流の違いみたいなものもご紹介できたらと思っています。
どちらが正解でもないし間違いでもない。あのレベルまで達するとしっかりバッターを抑え込むことが出来ます。自分の形を見つけ、とことんこだわり続けること。その先にどんな結果が待っているかはやってみないと分からない。
私はここに来てやっと、2人の考え方、投げ方の違いが理解出来たような気がしています。その違いも分からずに二人のアドバイスを聞いていたことによって、迷いのようなものが生まれて来ていたのかもしれません。
次回のブログをお楽しみに!