2020年12月号のソフトボールマガジンの表紙は、女子ばかりが登場することが多い中、男ばかり5人になっていました。私は定期購入(今月号から3年割にしましたので、1冊あたり623円になりました。)しているので、表紙が誰だとか、中身がどうだとかで購入を決めることはありませんが、このむさくるしい表紙で売れるのかな?と心配になりました。やっぱり男には花がない(笑)
公務員らしからぬカラーチョイス
表紙に続いて特集にも登場するのは高崎市役所のメンバーです。注目はこの人、「大嶋匠選手」です。言わずと知れた元プロ野球選手ですね。新島学園から早稲田大学に進学して、何と日本ハムファイターズに入るという離れ業をやってのけました。
ソフトボール界では良く「野球換算」という言葉が使われますが、実際バッターボックスを通過するスピードは速くて120キロ弱だと思います。その世界でいかに打ったと言っても140キロ、150キロ、160キロというスピードのボールを受けたり打ったりするのは、まったく違う世界の話しだと思います。
私はドラフトで指名されて日本ハムファイターズに入団した時に、「無理だろうな!」と思っていました。それがこの大嶋選手は確か初打席(オープン戦だったような?)でセンターバックスクリーンにホームランを打ってみせました。これには驚きました。そしてソフトボールしかやったことのない選手の素質を見抜いたスカウトの眼力に、プロのすごさを感じました。
残念ながらプロ野球選手としては7年間の現役でしたが、彼の残した功績は大きなものだと思います。その彼がソフトボール界に復帰していたのも驚きでした。プロ野球のピッチャーのキレのあるボールを打ってきた彼にとって、ソフトボールのボールを打つことなどさほど難しいことではないでしょう。
野球上がりの選手が苦労するのがタイミングの取り方と、野球にはないライズボールの軌道ですが、彼はそれは元々やっていたので苦労しないはずです。彼の特集ページでは「打撃はインパクトのみ」と書かれています。
彼の言いたかったこととは意味が違うとは思いますが、大嶋選手がバッターボックスでインパクトのみに集中して、いわゆるパンチショットのようなバッティングをしたら、かなりの高打率を残すと思います。
バットが軽くて飛ぶようになって、男子の世界は誰もがフルスイングするようになりました。ピッチャーはフルスイングされると誰でもフェンスオーバーされる危険性があるので、チェンジアップなどを駆使してフルスイングされないようなピッチングをしようとします。
大嶋選手がどっしり構えてボールをミートポイントだけを意識してインパクトだけを作るパンチショットをすれば、今のバットであればボールはピンポン玉のように飛んでいくはずです。それもとんでもない打球のスピードで。ピッチャー返しなんか飛んで来たら、ピッチャー命ないかもしれませんね(笑)
日本を代表するピッチャーと大嶋選手の対戦を見てみたくなりました!
大会が開催されています。
新型コロナウイルスの影響でほぼ1年間どの大会も中止になってしまいました。しかし感染者数が落ち着いてきたこともあり、さらに感染予防をしっかりやれば大会が開催できるという雰囲気にもなってきました。
12月号には「第11回全日本ガールズソフトボールリーグ選手権大会」の様子と結果、さらに「ドリームロード2020」という大会の様子と結果が掲載されていました。
それぞれ中学生女子と高校生男子(中学生も特別参加してようです。)の大会だったようです。まだいつまで続くか分からない新型コロナウイルスとの闘いですが、少しずつソフトボールをやってもいいんだという機運が高まってきているようでうれしいですね。
来年は春の選抜大会から順調に大会が開催されるよう願っています。