日本全国に大きな被害をもたらした台風18号の影響で、大会が一日順延された第31回全日本シニア大会が終了しました。結果はどうだったんでしょう?
シニアソフトボールとは?
日本ソフトボール協会のホームページによると、シニアとは、(公財)日本ソフトボール協会・チーム登録規程で「同一都道府県内に居住または勤務する59歳以上(当該年度4月1日現在)の男子によって編成されたチーム」と定められています。
大会創設当初は、年齢の制限が「60歳以上」であったが、全国健康福祉祭(愛称:ねんりんピック)のソフトボール競技の参加資格が「59歳以上」であったことから、それに合わせる形となり、現在に至っているそうです。
この「シニア」も生涯種別であり、生涯種別の試合・大会はゴムボールを使用して行われます。
シニアの全国大会は、現在「全日本シニア大会」が開催されており、各都道府県予選を勝ち抜いた48チーム(開催地は2チーム出場)が一堂に会し、例年9月下旬~10月初旬に開催されています。
この大会は、1987年に創設された大会で、壮年大会に続いて創設された生涯種別では2番目に長い歴史を持つ大会であり、また、創設初年度は春季大会と秋季大会が行われており(大会の歴史的には春季・秋季合わせて「第1回」とカウントしている)、翌年の第2回大会から年1回の開催となっています。
大会結果をみてみると、上郷クラブ(長野)が1988年の第2回大会~1990年の第4回大会まで3連覇(1987年の第1回大会/春季大会を制した上郷クラブAを含めると4連覇)を飾っていますが、その後は毎年優勝チームが変わる状況が続いていて、2015年の第29回大会~2016年の第30回大会で、好投手・安武雄二さんを擁するK・Sクラブ(熊本)が連覇を達成しました。今年、「3連覇」に挑むことになります。
残念ながらK・Sクラブさんは準優勝した松江フィフティズOBに敗れて、3連覇はなりませんでした。勝ち続けるってことは難しいですね。
K・Sクラブ(熊本)の「エース」安武雄二さんは、2013年の第27回大会でチームを初優勝に導いていますが、同年の「第22回全日本実年大会」にも三友クラブ(熊本)の「エース」として出場。10歳近くも「年下」の選手を相手に優勝を成し遂げるという「快挙」を成し遂げられ、シニア・実年のダブルタイトルを手にしています。
安武投手とは実年で何度も対戦しましたが、実年齢を感じさせないスピードとコントロール、そして変化球に加えて緩急も上手に使われて、なかなか打ち崩すのは難しいピッチャーです。
ソフトボールの場合ピッチャーがその試合の9割を決めると言ってもいいかもしれませんが、この年齢になるとピッチャー一人の力で優勝出来るものではありません。
K・Sクラブさんの試合は見たことがありませんが、三友クラブさんは選手全員がバットをコンパクトに振って来て、そして豊富な練習量に基づいた走力を発揮して、なかなかクリーンヒットが打てなくても足でかき回してチャンスを広げ、勝ち上がって来ていました。
この仲間がいてこそ、安武投手のピッチングも生きてくると言ったところじゃないでしょうか。
第31回全日本シニアソフトボール大会の結果
第31回全日本シニアソフトボール大会は、北海道石狩市で平成29年9月16日(土)から19日(火)の4日間(18日は台風の為競技中止になり、19日に順延されました。)開催されました。
優勝されたのは静岡県代表の静岡クラブシニアです。壮年時代に全国大会で活躍されていた選手たちがシニアになって頑張っておられるようです。
準優勝は島根県代表の松江フィフティズOBです。
ベスト4にはこの2チームの他に、滋賀県代表のレイクユニオンズと高知県代表の我が土佐土建シニアが入っています。
勝ち上がり表は次のようになりました。
参加された選手のみなさん、お疲れ様でした。試合とともに札幌の美味しいご飯とお酒は楽しめたでしょうか?
土佐土建ベスト4で棄権
残念だったのは、まさか北海道で台風の影響の順延が出たということでしょう。土佐土建は帰りの飛行機の手配が出来ず、準決勝を棄権することになってしまいました。
18日の飛行機が欠航になれば残るしかなくなって、試合に参加することが出来たのですが、何と悪天候の中飛行機は無事に飛んでしまいました。
欠航となってしまった場合は、高知に帰る飛行機がいつ手配出来るか分からないという悲惨な状況でしたので、帰れたことは良かったのですが、優勝も狙える大きなチャンスだっただけに逃がした魚は大きいと言ったといころでしょうか。
大会前の練習がひどかったので、まあ2日目で身体はボロボロになってエラーしまくって負けるかな?って正直思っていました(笑)
ところが、さすが弘瀬拓生先生ですね!ほぼ完ぺきに相手打線を抑え込んで勝ち進んで行ってました。
初日ジンギスカン、2日目居酒屋で海鮮、3日目はエネルギー補給のために焼肉。勝ち進んで行く時の土佐土建の夕食メニューが予定通り提供されていました。
予定通りじゃなかったのがお天気だったんです。
これはコントロールしようがないので仕方ないのですが、北海道のさわやかな気候の中で最後まで試合をさせてあげたかったですね。
仕事もありますし、飛行機の都合もあります。そして土佐土建は23日から滋賀県で開催される実年の全国大会に出場することになっていますので22日には滋賀に入らないといけないんです。そしてこのシニアに参加していた中からも何人かは、帰って3日したら滋賀に行く選手もいるんですね。これは大変なんです。
これも18日には高知に帰っておきたい理由でもありました。
この棄権によって来年は「出場停止」になるようです。仕方ないですね。
この大会が行われた会場は、はまなす国体が行われた会場です。そこに参加していた高知県の選手のほとんどは当時「闘犬センター」に所属していて、この年は前年の二重登録問題の処分で日本ソフトボール協会所管の試合には出場停止処分が下されていました。
国体は日本ソフトボール協会所管の大会ではないので、この国体だけは出場できたといういわくつきの国体でした。
そのはまなす国体の様子はこちらをご覧ください。
https://ameblo.jp/softbool-coaching/archive11-201508.html
この北海道の地で再び「出場停止」という言葉を聞くことになるとは、何という因縁かと思ってしまいました。
ちなみにこの両方に関係したのは、杉本博司さんと弘瀬拓生さんのお二人になります(笑)
あ、決してこのお二人が悪いと言っているのはありませんので、誤解のないようにお願いしますね。
そして因縁をもう一つ、23日から滋賀県東近江市で開催される全日本実年ソフトボール大会の土佐土建の1回戦の相手は、このシニアの準決勝で対戦するはずだった松江フィフティズさんです。
なんというめぐり合わせでしょうか。何名かはシニアの選手も来られるのでしょうか?どんな試合になるか楽しみになってきました。結果はまた詳しくご紹介しますね。