第52回全日本大学男子・女子選手権(インカレ)が、男子は岡山県 新見市で、女子は広島県 東広島市・呉市で9月2日~ 4日の3日間開催されました。
第52回全日本大学男子選手権(インカレ)の結果は?
男子は日本体育大学が、8年振り29回目の優勝を飾りました。52回目の大会で29回の優勝となると、半分以上日本体育大学が優勝していることになりますね。日本の男子ソフトボール界を牽引する人材も、この日本体育大学から多く輩出されています。選手としてはもちろんですが、卒業後指導者として全国各地で活躍されている日本体育大学出身の先生を多く存じ上げています。
今回の優勝チームの中からも、そんな先生が出てくることだと思います。日本体育大学の役割は、そんなところもあると思います。
日本体育大学以外の大学も、是非「打倒日本体育大学」で頑張ってもらいたいものです。
今の日本体育大学には優秀なピッチャーが集まっているようですが、ポジションは一つしかありません。言い換えればエースは一人です。試合で投げられないピッチャーはモチベーションも落ちて、自信も無くしてしまうこともよくあることです。
入学時には実力的にもセンス的にも劣っていても、試合で投げてバッターを抑え勝利することで実力がアップするピッチャーは多いものです。
名前負けなどする必要はありません。勝てばいいんです。そして勝った方が強いんです。
決勝戦で敗れた国士舘大学は2年連続の準優勝になりました。そして国士舘大学ソフトボール部の選手のフェイスブックによると、3年連続のタイブレーカー負けになったそうです。勝つことの難しさを表している文章だなと思って読みました。
諦めずやり続けて下さい。学生は4年間で入れ替わってしまうので、長い期間勝ち続けるということは厳しいですが、必ず優勝するってこんなに簡単なことだったんだという瞬間がやってくるはずです。
是非この3年間の悔しさを財産として残して、何が足りなくて2年連続準優勝になるのか、何をしていれば3年連続タイブレーカーで負けなくてすんだかを考えてみて下さい。
優勝したチームには勝った理由が、負けたチームには負けた理由が必ずあります。
勝ち上がり表は次のようになりました。
詳しい大会の内容は、日本ソフトボール協会のこちらのページでご確認下さい。
https://www.softball.or.jp/game/univercity_mens/tournament2017/tournament.html
地元岡山開催で連覇を狙った環太平洋大学は、2回戦で優勝した日本体育大学に敗戦と残念な結果になりました。
第52回全日本大学女子選手権(インカレ)の結果は?
一方女子は、地元岡山開催ということで発奮したIPU・環太平洋大学が初優勝を飾り、応援に駆けつけた応援団と共に優勝を喜びました。グループ校の高校創志学園が強くなってきたことも、大学の女子の強化に繋がっているのでしょうか。女子のソフトボールを岡山が引っ張っていく時代が来ているのかもしれませんね。
準優勝は園田学園女子大学、第3位は日本体育大学と中京大学になりました。
準決勝のスコアを見てみても、どのチームが勝ってもおかしくないような点差になっています。来年は優勝を目指して、レベルアップしてくることでしょう。楽しみですね。
勝ち上がり表は次のようになりました。
詳しい大会の内容は、日本ソフトボール協会のこのページでご確認下さい。
https://www.softball.or.jp/game/univercity_woman/tournament2017/tournament.html
面白いのは優勝したIPU・環太平洋大学の標記ですね。男子は環太平洋大学なのに、女子は何故かIPU・環太平洋大学となっています。同じ大学の男子と女子のソフトボール部は間違いないと思いますので、そのあたりのことを男子の西村信紀監督に聞いてみました。
答えは「深い意味はありません。男子は二重では?と指摘されたのでやめました。」でした。
女子はチーム紹介から「アイピーユー・カンタイヘイヨウガク」って言っているそうです。二重では?という指摘が無かったのか、それとも指摘されても変えなかったのかは分かりません。そのせいで男子は2回戦負け、女子は優勝したってことではないでしょうから(笑)
2020東京オリンピックに向けて
女子の大学生は、年齢的に言うと2020東京オリンピック時にはJAPANの主力選手になっていてもおかしくない年代になります。そういう意味では女子は羨ましい環境にあります。こんなにモチベーションを上げてくれるイベントはないですからね。それも金メダルを目指すことが出来る、女子の団体競技としては期待の競技に出られる可能性があるんですから、それはやる気がでますよね。
一方男子は、今年7月に開催された世界選手権がもっとも大きな大会になります。強化は進んでいますが、世界の強豪と対等に戦える戦力が整っているかと言うと、まだまだそこには大きな壁があることを、今年の世界選手権でも思い知らされた感がありました。
注目度はどうやっても女子には勝てませんが、男子のソフトボールも頑張りましょう!