2017全日本高校男子・女子ソフトボール選手権(全国高校総体/インターハイ)の結果
第69回全日本高校女子ソフトボール選手権(全国高校総体/インターハイ)が、女子が平成29年7月30日(日)から8月2日(水)の4日間、山形県 長井市・白鷹町で、第52回全日本高校男子選手権(全国高校総体/インターハイ)が、平成29年8月5日(土)~から8日(火)の4日間、山形県 南陽市で開催されました。
第69回全日本高校女子ソフトボール選手権(全国高校総体/インターハイ)の結果
戦後間もない1949年に創設され、ソフトボール競技の中で全日本総合女子選手権大会と並び、もっとも長い歴史と伝統を誇るこの大会は、兵庫県の夙川学院高が「不滅」の大会5連覇を含む9回の優勝を成し遂げ、最多優勝を誇ります。神奈川県の厚木商業高も二度の「連覇」を含む7回の優勝を飾り、数々の名選手を輩出されています。
さて、今年の大会はどんな結果になったのでしょうか?
決勝戦は岡山県の創志学園高等学校と静岡県の飛龍高等学校の対戦になりました。
7回を終わって0-0の同点のまま、8回から規定のよってタイブレーカーに入りました。先攻の創志学園高等学校は2塁ランナーをきっちり3塁に送ったあと、タイムリーヒットが出て待望の先取点を入れます。
後攻の飛龍高等学校は、バントの失敗と飛び出してしまった2塁ランナーがキャッチャーからの送球でタッチアウトになってしまって、タイブレーカーの権利を放棄した形になってしまいました。最後粘りを見せましたが、このプレーが流れを決めてしまったと言ってもいいかもしれません。得点は奪えず敗戦となりました。
これで創志学園高等学校の春夏連覇の偉業が達成されました。
3位には準決勝で敗れた長崎県の九州文化学園高等学校と、千葉県の千葉経済大学附属高等学校が入りました。
優勝された創志学園高等学校だけでなく、準優勝の飛龍高等学校、3位の九州文化学園高等学校と、千葉経済大学附属高等学校のみなさん、お疲れさまでした。そしておめでとうございます。
この中から3年後の東京オリンピックで日の丸をつけて戦う選手が出るかもしれません。期待しています。
勝ち上がり表は次のようになりました。
第一次組み合わせ表や試合の様子は、日本ソフトボール協会のホームページでご確認ください。
https://www.softball.or.jp/game/h_school_girl/tournament2017/tournament.html
第52回全日本高校男子ソフトボール選手権(全国高校総体/インターハイ)の結果
女子に遅れて 1966年に創設され、今年で52回目を数えるこの大会では、名門・岡豊高(高知)が7回の優勝を誇り、最多優勝をしています。それに“関東の雄”新島学園高(群馬)が優勝5回で続いています。また、夏のインターハイの「連覇」は、1983年の第18回大会、1984年の第19回大会の高知学芸高(高知)、1996年の第31回大会、1997年の第32回大会の多度津工業高(現・多度津高/香川)、2001年の第36回大会、2002年の第37回大会の岡豊高(高知)、2016年の第51回大会、2017年の第52回大会の飛龍高(静岡)と4回成し遂げられているが、「3連覇」を達成したチームは未だ出現していません。毎年選手が入れ替わる高校生で3年続けて優勝するのは、至難の業と言えるかもしれませんね。
さて今年のインターハイ男子の戦いはどのような戦いになったのでしょうか?
高校生男子の元気いっぱいの試合を続けて、決勝戦に勝ち上がってきたのはすっかり名門校となった静岡県の飛龍高等学校と福井県の啓新高等学校の対戦になりました。
この対戦はやはり飛龍高等学校に一日の長があったでしょうか、2回に先取点をあげると、3回裏に1点を返されるものの4回表に1点をあげて2点のリードを保つという、強いチームの戦い方をしています。
啓新高等学校の粘りもあってダメ押し点をあげることはできませんでしたが、3ー1で勝って2年連続4回目の優勝を果たしています。これで来年はこれまでどの高校も達成することができなかった「3連覇」に挑戦する権利が出来ました。頑張ってください!
準優勝の啓新高等学校の戦いも見事でした。残念ながらあと一歩優勝には届きませんでしたが、来年以降も「日本一」を目指して頑張ってください。
3位になった兵庫県の滝川高等学校と愛媛県の松山工業高等学校もおめでとうございます。松山工業は今年の地元国体の強化が進んでいることが確信できたことでしょう。このインターハイの借りは国体優勝で返してもらいたいと思います。頑張って下さい。
勝ち上がり表は次のようになりました。
第一次組み合わせ表や試合の様子は、日本ソフトボール協会のホームページでご確認ください。
https://www.softball.or.jp/game/h_school_boy/tournament2017/tournament.html
大会が終わって
このインターハイに参加されたみなさん、大変お疲れさまでした。そしていろいろなお世話や応援にと頑張ってこられたご父兄のみなさんもお疲れさまでした。
この試合に勝てばインターハイという試合に、高校2年3年と2年続けて負けてしまってインターハイに行くことが出来なかった身としては、みなさんがうらやましくてなりません。ぜひこの経験を後輩に伝え、財産として残していただけるよう願います。
日本リーグで何度も行った南陽市のグランドを、決勝戦の様子を伝える動画で久しぶりに見ました。ちょっとだけ若い頃が蘇ってきましたが、思い出せないこともいっぱいあります(笑)
何十年かたったときに、この経験は良い思い出になります。どうか忘れずにいてくださいね。