第62回 全日本総合男子ソフトボール選手権大会観戦記(その2)
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第62回 全日本総合男子ソフトボール選手権大会観戦記(その2)をお送りしましょう。
岡本ジャパン誕生
全日本の新監督に高知パシフィックウェーブの岡本プレーイングマネージャーが決定したことが伝えられました。私たちのところには噂として伝わってきていましたが、この大会中に本人の口から決まったことを聞きました(残念ながら高速の事故渋滞にはまったとかで、直接は会っていませんが・・・)。
日本国内では大きな打球を打てる選手も、世界に行くとそうはさせてはくれません。この岡本監督でさえも国内では長距離バッターとして鳴らしていましたが、世界選手権では「日本のピストル」と呼ばれるくらいバッターでしかありませんでした(笑)
日本が世界に通用するのは統率力(チームワーク)とスピードじゃないかと思います。そんなプレーを普段から磨いておかないと、世界とは戦えないのではないかと個人的には思ってしまいます。
離塁アウトが増えた
さて、この大会で目立ったことには「離塁アウト」があります。結構な頻度で一塁累進から宣告されていました。
ルールブックの8-6項(走者がアウトになる場合)13には次のように記載されています。
13、投球が投手の手から離れる前に走者が塁から離れたとき。
これにはピッチャーの投球にジャンピング・ツーステップが許可された影響があると思います。この投球動作では投球動作が始まって、ボールがピッチャーの手から離れるまでに少しタイムラグが生じてしまいます。ランナーは投球動作開始とほぼ同時にスタートを切るくらいじゃないとセカンドでアウトになる可能性が高いので、結構早めにスタートを切ることになります。
それをきちんと見ている一塁累進は迷わず「離塁アウト」を宣告します。それでいいと思います。
ただいつもアウトになっていないのが問題なんです。判定が難しいのもあるんですが、審判によって判定がまちまちになっているようです。
この塁審は取らないと分かると相当早い離塁でスタートします。結果悠々セーフという場面をよくみかけることになります。これは女子のリーグでも同じことが言えます。足が早くなったのかなとも思いますが、それを加味してもソフトボールの盗塁において、ピッチャーがストレートを投げてキャッチャーがセカンドにストライクの送球をしたとしたら、ランナーがピッチャーの手からボールが離れてから、スタートをしたとするとほぼ100%アウトになるはずです。
ストップウォッチで計ったこともあるので、まずこれは間違いないものです。ピッチャーの投球が変化球やチェンジアップ、さらには逆球やワンバウンドになればセーフになるチャンスが生まれます。そしてキャッチャーが捕球ミス、ボールを掴み損なう、送球ミスなどをすれば悠々セーフになるのがソフトボールの盗塁でした。
この大会「離塁アウト」もよく見ましたが、バッテリーがミスをしていないのに「悠々セーフ」の盗塁もたくさん見ました。
ピッチャーの投球動作の変化による、紙一重のプレーをしているなあと思ったことです。(離塁が早い!)
こんなところが私が強く感じたことです。
今日も2日目の様子を少しご紹介して終わりにしますね。
雨で中断しました。
嶋田クラブ対平林金属戦です。豊田自動織機戦のIPUです。ミズノ近藤さんです。現役中は大変お世話になりました。来年4月で退職されるそうです。お疲れさまでした。