男子ソフトボール全日本選考会開催in高知

ソフトボールの仲間を探す / 2016年12月3日（Sat） / 管理人

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２０年振りに高知で全日本男子の選考会が開催されています。

監督が高知パシフィックウェーブの岡本監督になったことで、久し振りの高知開催になったようです。驚くのはその参加人数で、何と７７名の大人数になっています。この中から２３名を選考して、最終１７名の世界選手権を目指す「オールジャパン」を決定するそうです。

これが選考会の開催セレモニーの様子です。

これだけの人数を集めて選考会をしたことがかつてあったでしょうか？私の知り得る限りでは、今回が一番多いのではないかと思います。広く人材を求め、チームとしては成績は残せていなくても、個人的には力のある選手はいます。その選手にチャンスを与えることが出来るこのやり方はいいと思います。

一つ心配なのはここに並んだ首脳陣が、この大人数の選手の顔と名前を一致させて、さらにその実力を公平に評価できるかですね（笑）そんな心配をしなくてはいけないくらいの人数でしたし、動きも少し見させてもらいましたが、それぞれ特徴を持った選手が集まっていました。それはそうですよね、全日本の選考会に呼ばれるくらいですから、良い選手たちばかりのはずです。

私がここにお邪魔したのはこの選考会を見るためではなくて、元全日本選手でホンダエンジニアリングの遊撃手として活躍され、現在は城西大学男子ソフトボール部の監督をされている「蟹沢君」に会うためでした。

水曜日に「高知に行きます。」と連絡をいただきましたので、今夜の予定を確認するためだけに行ったのですが、そこでソフトボールをやっているとついつい見てしまいますね。それも今日本を代表する選手がウヨウヨいるわけですから、見ないって選択肢はありません。

今日は午後２時からでしたので、野手は走力を測定したり、遠投力を測定したりしていました。その中でピッチャーは一人ずつ自分の持ち玉を、岡本監督とピッチングコーチ（浜口ホンダエンジニアリング監督）の前で投げていました。

ウォーミングアップでは柔らかく腕を使ってキレの良いボールを投げていたピッチャーも、この二人の前でそれもスピードガンで球速を計られている状況になると緊張しないわけがありません。なかなか思うようなボールが行かずに、困ったような表情をしている選手もいました。

でも大丈夫です。本番はバッターと対戦したときです。このバッターが立ったときに、どれだけ自分の持ち玉をきちんとコントロールして、バッターが抑えられるかがピッチャーの値打ちを決めます。ブルペンで素晴らしいボールを投げても、試合でそのボールが投げられないのであれば意味がありません。そんなことは、この首脳陣はしっかり理解しています。

今日ダメだったピッチャーも、明日頑張ればまだ取り返すことは可能です。頑張ってくださいね。

その緊張感に包まれた中でも、力まず自分のペースでボールを投げているのがベテラン勢と全日本経験のあるピッチャーたちでした。やはり心に余裕があるなって感じでしたね。そんな中で探していたのが、この選考会に参加していると聞いた高校生ピッチャーでした。

顔も名前も知らなかったんですが、大人たちとちょっと離れてアップしている二人のピッチャーを見つけました。体つきや顔つきが周りの選手とは少し違って、やはり若さを感じましたので間違いないと確信しました。どんなボールを投げるのかなあと見ていると、スピードもまずまずでしたが、この二人がただ者ではないと思ったのがボールの回転でした。

良いピッチャーの多くはボールの回転が違います。外国人ピッチャーと対戦して圧倒されるのがそのスピン量だと思います。日本人ピッチャーでニュージーランドや今で言うとオーストラリアのピッチャーのようなスピンの効いたボールを投げるピッチャーは存在しません。それは体格や筋肉量の圧倒的な違いがそうさせるので仕方ありませんが、全日本に選出されるピッチャーはやはり何か特徴のあるスピンの効いたボールを投げていると思います。

全員を見たわけではありませんが、みんな速いボールを投げている中では大阪桃次郎の岡崎投手の腕の振りと、そこから放たれるボールの速さは一目置くものがありました。腕が速く回せると、やはりボールは速くなるということでしょう。ただ闇雲に腕を回すとコントロールできないので、これでは試合で投げれられるピッチャーにならないのが難しいところですね。

最後の写真は先程紹介した高校生ピッチャーのとなりで投げている平林金属の松田投手です。この高校生たちにとっては憧れの全日本投手のとなりで投げていることが、彼らのこれからのソフトボール人生において大きな出来事になるのでないでしょうか。さらにこの松田投手から声でもかけれていたら、彼らは感動したことでしょう。そういう意味でもこの高校生、大学生、一般、一般の中でも大ベテランも参加していた大人数の選考会は意味があったのかもしれませんね。